脂腺はバリヤ機能の一部
「お肌の科学とスキンケア事典」
脂腺はバリヤ機能の一部
【脂腺(皮脂腺)】
脂腺は特殊な部位(手のひらや足の裏)を除いたほぼ全身の
お肌に存在して毛包の上部に開口しています。
脂腺からは皮脂が分泌され汗と共にお肌の表面上に広がり
天然の薄い保護膜を作り出します。
脂腺が良く発達した部位には顔面(額、眉間、鼻などのTゾーン)や
胸骨部などがあります。
また、毛のない部位には独立脂腺と呼ばれる表皮に直接開口しています。
口唇や乳輪、亀頭辺縁、肛門、眼瞼などの部位に分布しています。
【皮脂の成分】
皮脂の主要成分はワックスエステル、トリグリセリド、
スクアレン、遊離脂肪酸などです。
これらの成分は脂腺細胞から産生されますが、
皮脂成分と同時に分泌される成分には
コレステロールエステルやコレステロールがあります。
これらは、脂腺細胞膜の老廃物や表皮などに由来します。
【皮脂の栄養】
皮脂の主成分はワックスエステル、トリグリセリド、スクアレン、
遊離脂肪酸などの中性脂肪です。
これらは炭水化物や脂質、アルコールなどの過剰摂取により
皮脂の過剰分泌を促してしまいます。
ですから偏食・暴食をつつしみ、脂質代謝に必要なビタミンB2や
脂肪の分解に必要なビタミンB6と脂質の酸化を抑制するビタミンE
などを摂取することが皮脂の過剰分泌を抑える効果があります。
【脂腺のはたらきバリヤ機能】
脂腺の脂腺細胞はアンドロゲンなどの影響を受けて細胞内の脂質の
生成が活発になり脂肪滴を作り出す細胞へと分化して最終的には
皮脂を産生して死滅する過程をとります。
作り出された皮脂は細胞崩壊物と共にお肌の表面に分泌されます。
この分泌物を皮脂といいます。
この脂腺(皮脂腺)や表皮細胞から分泌される皮脂によって
作られる体表の薄い皮脂膜は潤いとなめらかさを角質細胞に
与え外からの刺激や微生物から保護しています。
これらは、角質細胞の保護の他、余分な水や毒物、
微生物の侵入を防ぐ保護膜として働いています。

