乾燥肌とヒアルロン酸(2)
「お肌の科学とスキンケア事典」
乾燥肌とヒアルロン酸(2)
【乾燥肌とヒアルロン酸】
乾燥肌の予防・改善にとって大切な栄養素であるヒアルロン酸は、
からだのお肌、眼の硝子体、関節滑液、臍帯などに存在しています。
特に、お肌には最も多くのヒアルロン酸が含まれており、
真皮と表皮には約5:1の割合で存在しています。
また、お肌におけるヒアルロン酸は、表皮では活発に合成・分解を繰り返し、
その半減期は1日以下です。
真皮ではヒアルロン酸は活発に合成され分解はほとんどされないようです。
乾燥肌ではこのヒアルロン酸の合成活動が低下してしまいます。
この乾燥肌予防・改善にとってとても大切なヒアルロン酸は、
グリコサミノグリカン、グルクロン酸、 N-アセチルグルコサミンから成る
線状大分子ポリマー構造をしています。
また、ヒアルロン酸は水溶液中では伸びた螺旋構造をとり、
各分子間の立体的な結合により、絡み合った分子の
網目構造も形成して粘弾性を示します。
この網目構造が高い水分保水能力を発揮します。
そしてこの網目構造を保つことが乾燥肌にとって非常に大切なことです。
またヒアルロン酸は、赤ちゃんのお肌に最も多く、成長と共に減少し、
大人のお肌には赤ちゃんのときの約1/20しかヒアルロン酸が残って
いないと言われています。
したがって、ヒアルロン酸は加齢と共に減少し、それに伴いお肌の保水能力や
弾性が徐々に失われてゆき乾燥肌の原因の1つになります。
つまりお肌の潤いがなくなってしまい弛緩し、しわが生じてしまうのです。
このようにお肌にヒアルロン酸を補うことにより潤いが戻り、乾燥肌の改善、
お肌の老化防止が期待できます。
また、角化層の細胞間を埋めているセラミド成分や、皮脂腺から分泌される皮脂
によって作られる薄い保護膜が、お肌の乾燥や外的異物から体内を保護する
はたらきをしてくれます。

